修那羅(ショナラ)石仏群を訪ねて

平成28年9月10日(土)坂井村教育委員会の一行30名を千曲市郡地区霊諍山(レイジョウザン)にお迎えし、当地区の参加者と一緒に講師宮下健司先生によるお話しを聞いた。坂井村安宮神社修那羅さんとの関係や明治初期の信仰形態について石仏を実際にみながら説明。
続いて長野市岡田新田地区の北西山中の尾根へ移動、新田地区から歩くこと40分程、山頂の平らな林の中に10数体が点在。(霊諍山の)開心行者(=修那羅大天武高弟)と刻んだ碑も現存。東筑摩郡坂井村(現筑北村坂井)、更級郡郡地区(現千曲市郡)、長野市岡田新田地区との繋がりと篤い信仰の広がりに感銘する。帰路、稲荷山荒町地区で長雲寺の西国三十三番観世音を拝し、石仏の表情から「霊諍山と同じ石工の作」ではないかと説明がされた。このように身近な石神仏から当時の民衆の祈り、純粋な願い、暮らしに根付く信仰について考えさせられた。

安宮神社修那羅大天武の像

郡霊諍山猫神様を説明する宮下先生

篠ノ井岡田新田地区山頂の修那羅さん

稲荷山長雲寺境内の西国三十三番観世音