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           稲荷山五大院長雲寺

元暦元年(1184)高野山龍光院の快照大徳が当地を巡錫の砌、不動明王の霊夢により篠山将軍塚に龍燈の上がるのを見て大願を発して龍燈山長雲寺を開創したが、天文年間に甲越の兵火にあって焼失、天正十七年(1589)当時住職の鎮雅が現在の地に再建した。
史実によれば、四国は伊豫の今治藩主松平定時公の子が、京都御室仁和寺二十七代守恕法親王の弟子となり、出家修行の後に良言上人となる。正徳五年(1715)信州上田藩(城主松平忠周)家老久松定賢が願主となり、伽藍を再興して仁和寺の直末寺となる。
本尊五大明王と愛染明王(重文)等を京都醍醐寺三宝院(真言宗醍醐派)より拝領し稲荷山五大院長雲寺の号を賜って、良言上人は当寺を中興開基し、祈願寺として寺勢大いに振るう。良言上人が当山に赴任の折り、京都の醍醐寺三法院にご安置されしご尊像を御室仁和寺の守恕法親王より御寄進賜った全国でも希有の仏像である。

    海野慶宗 住職 (千曲市稲荷山2239 TEL 026-272-3730)

本堂全景 本堂向拝の龍と獅子の彫刻
本堂全景 本堂向拝の龍と獅子の彫刻
五大明王(中央が本尊不動明王) 愛染明王(国指定重要文化財)
五大明王(中央が本尊不動明王) 愛染明王(国指定重要文化財)
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